コップに描かれたハートのように、産後クライシスで夫婦の絆が壊れる

妊娠中から知っておきたい 産後クライシスとは

ニュージーランドの大自然の中で、2人の子育て真っ最中のママライターYangです。

妊娠中のプレママにとって、赤ちゃんが生まれた後の、家族が増えて幸せいっぱいの未来を思い描くのは当然のこと。

しかしながら、実際は産後ママの多くが、個人差はあれど、大好きな旦那さまへの愛情が薄れていくと感じることがあります。それが加速すると、最悪の場合は離婚に至ることもある恐い時期が、産後クライシスです。

産後クライシスとは一体どういったものなのでしょうか。

産後クライシスとは?

産後クライシスを乗り切ろうと頑張る夫婦の手
近年よく聞くようになった、産後クライシスという言葉。これは、「産後2年以内に夫婦間の愛情が急速に冷え込む現象」を言います。

元々は、2012年に、NHKで放送された情報番組で作られた造語です。まだ耳に新しい言葉で、最近特有の傾向のように思いますが、産後の夫婦仲にヒビが生じることは、昔から珍しいことではありませんでした。
はっきりとした固有名詞がなく、ぼんやりと産後はよくあることだとされていましたが、産後クライシスという言葉が注目されたことで、「私もそうだ」「うちの状況と同じだ」と自覚されることが多くなったのです。

では、産後クライシスとは、どういった状況なのかを、妻側の視点でいくつかあげてみます。

・夫の存在にイライラする
・夫婦間の会話が減る
・夫はもっと育児に参加すべきだと不満に思う
・夫は自分のことをわかってくれないと思う
・セックスレスになる
・離婚して子供と共に生きていきたいと思う
など

妊娠中には想像し難いですが、子供が生まれることで、夫婦仲が変化するのは当然のこと。それが良い変化もあり、好ましくない変化もある、ということを知っておきましょう。

産後クライシスの原因

産後クライシスに陥らないようにコミュニケーションを取る男女
産後クライシスの原因は、妻側、夫側のどちらか一方にあるのではなく、双方の立場や、育児の考え方、生活リズムなどにズレが生じることで起こります。

1、ホルモンバランスの急激な変化

妊娠中に増え続けた、黄体ホルモンなどの分泌量が、出産後急激に減少し、女性の心と体に沢山の影響を与えます。

産後、情緒不安定になるのもこのためで、自分の意志や理性で感情をコントロールするのが、とても難しくなります。

2、生活リズムの変化

赤ちゃんが生まれると、妻は24時間働きっぱなしです。自分ひとりの時間や、夫婦ふたりきりの時間は、ゼロに等しくなります。慣れない育児にフル稼働で、子供を守らなければという責任から神経過敏になります。

一方夫は、今までとあまり変わらず、朝起きて仕事に行き、夜はご飯を食べて晩酌、時には同僚や友人と飲みに出かけます。そしてこれまで通り、大の字でぐっすりと眠り、土日は当然のようにゆっくり休もうという姿勢でいます。

そうした夫婦の生活リズムのギャップに、妻は、自分はこんなに頑張っているのに、夫は何も変わらないと不満が募り、徐々に夫婦仲が冷めていく原因になります。

3、親になるスピードの違い

妻は、お腹の中で赤ちゃんを育て、生まれてからは朝昼晩休みなしで育児に追われ、母親へと急成長していきます。

それに対し、夫は外で仕事をする役割の家庭が多く、子供と触れ合う時間も、妻とは比べ物になりません。当然親になったという自覚が、妻よりも育ちにくいのです。

赤ちゃんが泣いていても、「泣いてるよー」と言うだけで、抱き上げようともせずスマホに夢中だったり、夜泣きする赤ちゃんを、妻が必死にあやしている時に「うるさい」などという、爆弾ともいえる一言を落としたりと、すでに母親になってしまっている妻としては、信じられないような行動に直面することもあります。

もちろん、積極的に育児に参加する夫もいますが、妻のようにうまくこなすことができず、それはそれで、見ている妻はイライラしてしまいます。

4、夫に手をかける時間が減少する

妻としては、慣れない育児や生活の変化に、必死で対応しているだけなのに、夫は自分への関心がなくなったと感じてしまいます。何もかも赤ちゃんが優先になってしまい、自分への愛情が急激に減ってしまったと思うのです。

また、産後のセックスレスを、夫が不満に思うこともよくあります。しかし、多くの場合、育児疲れや、ホルモンバランスの変化にさらされ、妻としては愛をはぐくむどころではありません。こういった妻の変化を夫が寂しく感じ、次第に夫婦間の愛情が冷めていくことになります。

この他にも、妻が育児で忙しく、赤ちゃん以外の人にほとんど会えなくなることや、孫ができたことを機に、双方の両親が、以前より関わろうとしてくることなどもストレスとなり、産後クライシスの原因となるようです。

産後クライシス回避のカギはコミュニケーション

産後クライシスを回避する鍵
産後クライシスまではいかずとも、どんなに仲の良い夫婦でも、子供が生まれて、家族という形になることで、多少の意見や考え方の食い違いは、必ず出てきます。特に女性は、出産後に体の中でいろんな変化があり、感情がコントロールしにくいことを、夫に知っておいてもらいましょう。

産後クライシスについて、2人で話し合っておくことで、実際に夫婦間のギャップに直面した時に、「こういう事なのか」と、少し冷静に見ることができます。

そして何より大切なのが、妊娠中から夫婦間で沢山コミュニケーションをとることです。妊娠中、体がきつい時や、家のことを手伝ってほしい時、話を聞いてほしい時に、旦那さんにきちんと気持ちを伝えることはできていますか?

女性は、言わなくてもわかってほしい、態度や表情を見て察してほしいと、期待するだけで、気持ちをきちんと伝えていないことがよくあります。しかし、男性は、はっきり言葉で言ってくれなければ、わからない生き物です。

子育てが始まると、そういった場面は一層増えます。妻が忙しく家中を駆け回っているのに、夫は自分の世界に没頭して、隣で泣いている子供をあやしもしない、なんてことは珍しくありません。

妻はそんな夫に頭にきて、乱暴にドアを閉めたり、わざと食器をガチャガチャ鳴らして片付けたりと、忙しさをアピールしてみますが、それでも動かぬ夫に、さらにイライラします。夫は、家事の手伝いや、赤ちゃんのお世話が面倒で、無視しているのでしょうか? 多くの場合はそうでなく、言われないから分からないだけなのです。

夫婦でいろんな話をして、より良いコミュニケーションをとり、言いたいことは遠慮なく言える間柄を作っておきましょう。できるなら、妊娠中の今から、家事や子育ての分担表を作っておくなど、夫婦で家族を築いていくという意識を確認しあうといいですね。

クライシスとは、危機、局面、崩壊という意味ですが、離婚という最悪の事態に陥るというよりも、夫婦で乗り越えて、より深い絆を作っていく機会だと考えましょう。お互いにギクシャクして、これまでと違うと感じる時には、2人が結婚した意味を思い出したり、感謝の気持ちを持ったりして、家族として共に成長していけたらいいですね。

妊娠中のイライラには不眠も関係しています。不眠にお悩みの方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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